世界の国々の文化を、音楽を通して身近に体感するサロン「SILKROAD SALON:旅する音楽」。第1回となる今回は、イランとインドをとりあげます。
会場となる正覚寺の寺紋である「ザクロ」は、子孫繁栄の意味が込められている吉祥果で、正覚寺に祀られる鬼子母神の好物とされています。イランやインドなどシルクロード沿いの国々においても、古来より豊穣のシンボルとされてきました。
イランとインドの音楽には、両国で共通して演奏されてきたザクロの曲があります。曲の題材だけでなく音楽的にも、それぞれの古典音楽には共通点がみられます。
今回は、音楽を通してイランからインドへ旅をし、両国の文化的なつながりを感じながら、シルクロードの終着点とも言われる日本へと戻ってきます。最後は、東大寺・正倉院に納められていた楽器の復元品とのコラボレーション演奏により、ここ日本で新たな音楽文化を紡ぎます。
イベント概要
- 日時:2021年12月18日(土曜)10:30 開場、11:00 開演、13:30 終演予定
- 参加費:4,000円(要予約・事前振込)*イランとインドのお茶と軽食付
- 定員:40名(コロナ対策のための限定人数)
- 場所:実相山 正覚寺 東急東横線 中目黒駅より徒歩3分
https://nakameguro-shogakuji.or.jp/
プログラム(予定)
10:00 | 鬼子母神堂ご縁日・ご祈祷ツアー |
10:30 | 開場 |
11:00 | イラン・ペルシア古典音楽の演奏 |
11:30 | 北インド古典音楽の演奏 |
12:00 | イラン&インドのお茶・お菓子等の提供 |
12:20 | 演奏家と浜松市楽器博物館学芸員の石井紗和子氏を交えてのトーク |
13:00 | イラン・インド・正倉院復元楽器のコラボレーション演奏 |
鬼子母神ご縁日のご祈祷・正覚寺ツアー(希望者のみ・30分程度)
毎月18日は正覚寺にお祀りされている鬼子母神の御縁日です。創建から400年、重要文化財にも指定されている正覚寺・鬼子母神堂にて、池田住職によるご祈祷と法話・鬼子母神堂内のツアーを演奏会開演前に10:00より行います。ご希望の方は参加希望の旨をお申し込み時にお伝えの上、10:00までに正覚寺までお越しください。
お申し込み先
下記メールアドレスまでお名前・人数・ご連絡先・ご祈祷への参加ご希望の有無をご記入の上、お申し込みください
silkroadjapan2020@gmail.com
出演者
- イラン・ペルシア古典音楽:岩崎和音(サントゥール)
- 北インド古典音楽:寺原太郎(バーンスリー)、森上唯(タブラ)
- 正倉院復元楽器:大塚惇平(笙・竽)、中村香奈子(排簫、横笛)
- ライブペインティング:彩蘭弥(日本画家)
- モデレーター:石井紗和子(浜松市楽器博物館学芸員)
スタッフ
- 企画製作・主催:一般社団法人 SILKROAD JAPAN
- 舞台監督:鈴木貴史
- 音響・音響収録:ステージマインド
- スチール・映像撮影:日光堂
- Webデザイン:澤田工案舎
当公演は、新型コロナウィルス感染拡大予防対策を徹底し実施します。ご来場の際は、下記の点についてご留意ください。
- 咳エチケット、マスク着用、手洗い・手指の消毒の徹底をお願いいたします。
- 社会的距離の確保の徹底をお願いいたします。
- 下記の症状に該当する場合、来場をお控えください。
- 37.5℃以上の発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・ 筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐
* お問い合わせ先
- SILKROAD JAPAN 事務局
- 電話番号:050-1001-6933
- e-mail : silkroadjapan2020@gmail.com
出演者プロフィール:
岩崎和音(イラン・ペルシア古典音楽 サントゥール)
大阪音楽大学作曲学科音楽学専攻卒業、イラン国立テヘラン大学大学院芸術学部音楽学科イラン伝統音楽演奏コース(サントゥール)修士課程修了。伝統的な音楽理論を、国内外で教鞭を執るDariush Talaei氏、サントゥール演奏法を、西欧でも活躍するKamkar兄弟に師事。テヘラン大学より最優秀国際学生賞受賞。日・イラン国交樹立90周年記念式典にて演奏。現在まで、テヘランや日本国内各地で演奏活動を行う。サントゥールレッスン教室「パルディースPardis」主宰。最近では、原摩利彦氏によるCD『PASSION』(2020)への参加、BSキャンパスon『中東の政治』(2020)へのテレビ出演など。
寺原太郎(北インド古典音楽 バーンスリー)
91年より巨匠ハリ・プラサード・チョウラスィア師の弟子である中川博志氏に、96年より巨匠ニキル・ベナルジー師の愛弟子H.アミット・ロイ氏に師事。06年より継続的にオーストラリアWoodford folk festivalに出演。07年坂本龍一プロデュース「ロハス・クラシックコンサート」出演。映画「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ永遠に」(2011)、映画「るろうに剣心」(2012、2014)、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」(2015)で挿入曲を演奏。インド、オーストラリア、南米、北米をはじめ国内外で演奏活動を行う。インド古典音楽の深い理解に基づく、叙情的かつダイ ナミックな演奏で、各方面より高い評価を受ける。
森上唯 (タブラ)
広島県呉市出身。学生時代からアマチュアバンドなどでギタリストとして活動したのち、2008年よりアコースティックギターでの弾き語りを始め、京都に移住し2013年頃まで活動。
2014年渡印しデリーにてTarun Kumar Bidlani氏にタブラ演奏の手ほどきを受け、帰国後日本では土谷章雄氏に師事する。
2015年から現在まで同氏の師事したUstad Sabir Khan氏にカルカッタにて師事している。
インド由来の楽器を使って音楽をつくるプロジェクト「rāga etc」としても活動。
大塚惇平(雅楽 笙)
ヴォイスパフォーマンスの活動を通して笙の響きの世界と出会う。早稲田大学第一文学部卒業。音楽文化論を小沼純一氏に師事。田島和枝氏に笙の手ほどきを受ける。その後、東京藝術大学音楽学部邦楽科雅楽専攻卒業。笙、琵琶、右舞、歌物を専攻。卒業後、笙、右舞、歌物を豊英秋氏(元宮内庁式部職楽部首席楽長)に師事。雅楽古典の演奏・研究をベースにしつつ、現代音楽や即興演奏、他ジャンルとの交流を積極的に行う。近年では各地の芸術祭やコンサートホール、アートスペースでの演奏、神社仏閣での奏楽奉仕等、精力的に演奏活動を行っている。
中村香奈子(雅楽 横笛 正倉院復元楽器 排簫)
連綿と受け継がれてゆく呼吸、笛の音に導かれ雅楽と出会う。笛の手ほどきを赤尾三千子氏に、横笛・左舞をはじめ雅楽全般を芝祐靖氏(元伶楽舎音楽監督)に、古代歌謡、右舞を豊英秋氏(元宮内庁式部職楽部首席楽長)各師に師事。東京芸術大学邦楽科雅楽専攻卒業。「香風舎雅楽之会」を主宰し、自らも演奏企画や、学校公演、後進の指導、こころ楽しい雅楽の普及等、多岐に活動を展開している。「花舞鳥歌風遊月響雅楽団」「雅楽三昧中村さんち」共同主宰。「雅楽」を主軸に、場との響き合い「かむながらの笛(即興演奏、自然の笛)」をライフワークとする。
彩蘭弥(ライブペインティング)
2017年多摩美術大学日本画専攻卒業。祈りの芸術に興味を持ち、アジアを中心に旅をして絵を描いている。最近の活動歴としては、2019年 月刊ギャラリー連載「彩蘭弥の!祈りを旅する」(2月,4月,6月) Art Taichung 2019 台中藝術博覧會、2020年「GOOD DESIGN FILE 愛され続けるデザインの秘密」表紙、挿絵制作、「Gift Music 祈りが繋げる未来への橋」インスタレーション展示(中目黒正覚寺)、2021年 東映「神・鬼・麗 三大能」背景画制作(丸の内TOEI)、日蓮宗実相山正覚寺 三大行事の散華デザイン原画制作、第10回ARTIST GROUP-風- 入賞、彩蘭弥展 –鏡花水月- (Gallery Field)など。
Instagram: https://www.instagram.com/alaya_chacha
石井紗和子(モデレーター)
浜松市楽器博物館学芸員。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。キュレーターとして、音楽から文化や社会について考える場づくりを試みる。2018年秋よりイランに約1年間滞在し、弦楽器のセタールとペルシア語の歌唱を学ぶ。同地での経験を活かし、帰国後はワークショップのファシリテーターや大学のゲスト講師なども務める。
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業